集中力読了 約3分

午後のぼんやり、コーヒーの前に水かもしれません

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午後3時の会議。同じ行を三回読み直して、内容は頭を素通り。気づけばコーヒーメーカーの前に立っています。

その前にひとつだけ — 今日、水を何杯飲みましたか。体水分が1〜2%減るだけで脳が先に音を上げる、という研究がいくつかあります。水が万能という話ではありません。どこまでが根拠で、どこからが言い過ぎか、正直に整理します。

まずは要点

  • 体水分の1〜2%の不足で、気分・集中・頭痛のスコアが悪化したという研究があります。喉が渇く前の段階です。
  • 午後の眠気の容疑者は3人 — 水分不足・カフェイン・睡眠不足。手がかりがそれぞれ違います。
  • コーヒーのおかわりの前に水を一杯、20分だけ観察。コストゼロの実験から始めましょう。

体水分1〜2%の不足で起きること

若い女性25人を運動で体水分約1.4%減の状態にしたところ、気分が落ち込み、同じ課題が難しく感じられ、集中のスコアが下がり、頭痛が増えました — Armstrongらの2012年の実験です。面白いのは、認知テストの成績そのものはほとんど落ちなかったこと。頭が回らなくなる前に、「回らない気がする」が先に来るわけです。

男性26人の同系列の実験(Ganioら、2011)では、約1.6%減で注意課題のミスが増え、作業記憶の反応が遅くなり、疲労感と緊張も上がりました。どちらも少人数で、運動によって脱水を起こした実験です。デスクワークでの飲み忘れにそのまま当てはめるのは慎重でありたいところですが、方向は一貫しています。脱水が頭痛の引き金になりやすいのも同じ文脈です。

午後の眠気、容疑者は3人

ぼんやりの原因がいつも水とは限りません。ラーメンの翌朝のように塩分の後は体が水を欲しがりますが、午後のスランプの常連は次の3人。残す手がかりが違います。

容疑者手がかり確かめ方
水分不足朝からほぼ飲んでいない・尿の色が濃い・こめかみが重い水を一杯飲んで20〜30分待つ。晴れたら正解です。
カフェインの摂りすぎ今日3杯目・飲むと一瞬冴えて反動で沈む・夜に寝つけない最後の一杯の時刻を数えてみる。効果は想像より長く残ります。
睡眠不足6時間未満・週末に寝だめ・午前中からすでに重い水では解決しません。今夜早く寝るのが答えです。
3人が共犯の日も多いもの。だから、いちばん安上がりな水から確かめます。

おかわりの前に、水を一杯

水分・カフェイン・睡眠は三角関係です。水が足りないと疲れる、疲れるとコーヒーが増える、遅い時間のカフェインが睡眠を削る、寝不足で翌日さらに疲れる — 一周するのに1日かかりません。カフェインが体から抜けるまでの時間は個人差が大きく、夕方のおかわりが夜まで残る人もいます。のどが渇く前のこまめな水分補給は、国の「健康のため水を飲もう」推進運動も勧めている基本です。

そこで提案したいのは、立派な習慣づくりではなく小さな実験です。眠気が来たら、おかわりの前に水かデスクの麦茶を一杯。20分待って晴れたら、今日の犯人は水分不足でした。変わらなければ、そのままコーヒーをどうぞ — コーヒーも水分にカウントされます。起き抜けの白湯で朝から貯金しておくのも手です。飲むタイミングの全体像は時間帯の記事へ。

WOOMOOLアプリのリマインダー設定画面 — 午後の水分通知
午後2時半の通知ひとつで、「コーヒーが先」が「水が先」に変わります。

よくある質問

水を飲むと眠気は覚めますか?
カフェインのような覚醒作用はありません。ただ、足りなかった水分が戻ると、頭痛やぼんやり感といった「眠気に見えていたもの」が晴れることがあります。ブーストではなく、マイナスをゼロに戻すイメージです。
集中力のためには1日どれくらい飲めばいいですか?
集中力専用の量はありません。ふだんの必要量 — 目安は体重1kgあたり30〜35ml — を、一気にではなくこまめに分けるのが基本です。麦茶や薄いお茶も立派な水分です。自分の目安は計算機でどうぞ。