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運動と水 — 前・中・後の3ステップで十分です

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土曜の朝ラン、しかも前の晩はラーメン。塩分で喉はカラカラなのに、体は水を抱え込んだまま — そんな日こそ、走る前の一杯が効きます。

運動時の水分補給はシンプルなのに、検索すると数字がバラバラで迷子になりがちです。確かな根拠があるものと、目安の範囲で十分なものを分けて、前・中・後の3ステップに整理しました。

まずは要点

  • 基本は三拍子 — 前は余裕を持って、中はこまめに一口ずつ、後は汗の分より少し多めに
  • 1時間未満のふつうの運動なら水や麦茶で十分。スポーツドリンクが本領を発揮するのは長時間と真夏です。
  • 自分の汗の量は体重計が教えてくれます — 運動前後の差1kgで汗およそ1L

運動前: 余裕を持って、始める前に済ませる

ゴールはひとつ、喉が渇いていない状態でスタートすることです。米国スポーツ医学会の公式指針も、できれば運動の数時間前から飲み始めるよう勧めています。水が吸収され、余った分が尿として出ていく時間を確保するためです。ジムの入口でボトルを一気飲みしても、お腹がタプタプになってトイレが近くなるだけなんです。

目安は開始1〜2時間前にコップ1〜2杯、出かける直前は喉を湿らせる程度。カフェインのない麦茶なら水と同じ扱いで大丈夫です。朝ランの人は特に — ひと晩なにも飲んでいない体なので、玄関を出る前の一杯が基本です。日頃から1日の総量を体重ベースで意識できていれば、運動前の準備は半分終わっているようなものです。

運動中: 一気飲みではなく、一口ずつこまめに

リズムは15〜20分ごとに一口二口。この間隔に魔法があるわけではなく、運動に集中していると喉の渇きを見逃しやすいからです。同じ指針が基準にしているのは体重で、汗で体重の2%を超えて失うとパフォーマンスが落ち始めるとされています。60kgの人なら1.2kg — 真夏なら思ったより早く着いてしまう数字です。

何を飲むかは時間で決まります。1時間未満のジムや近所のランなら水・麦茶で十分。電解質入りが本領を発揮するのは、1時間を大きく超える長距離や炎天下の試合のような日です — どんな日に値打ちがあるかはスポーツドリンクの記事に分けて書きました。ちなみに「足がつるのは水分不足のせい」という通説は、根拠が思ったより弱いことも正直にお伝えしておきます。真夏の運動は熱中症のリスクと隣り合わせなので、環境省の熱中症環境保健マニュアルにも一度目を通しておくと安心です。

運動後: 汗の分より、少し多めに

どれだけ汗をかいたか知りたければ、体重計に乗るのが一番です。運動の直前と直後(汗を拭いて、濡れたシャツを脱いでから)に量って差を見る — 減った1kgが汗およそ1Lです。汗の量は個人差が大きすぎるので、指針もこの実測をそのまま勧めています。2回もやれば「自分は1時間でこれくらい」という感覚がつかめます。

補うときは失った分より少し多めに、ただし一気にではなく数時間かけて。飲んだ水の一部はそのまま尿として出ていくからです。真水にこだわる必要もありません — 汗をたくさんかいた日の夕食に味噌汁を一杯足すのは、水分と塩分を同時に戻せる理にかなった選択です。経口補水液は毎回の道具ではなく、大量発汗や体調を崩したときの切り札として取っておきましょう。運動した日にどれだけ多く飲んでいるか、WOOMOOLで数日記録してみると自分の汗のパターンが見えてきます。

タイミング目安の量ポイント
開始1〜2時間前コップ1〜2杯吸収されて、余りが尿で出る時間を確保
開始直前喉を湿らせる程度一気飲みはタプタプとトイレ直行のもと
運動中15〜20分ごとに一口二口1時間未満なら水・麦茶で十分
運動後減った体重1kgにつき約1L、少し多めに数時間かけて。味噌汁や食事もカウント
数字は処方箋ではなく目安の範囲です。体格・汗・天気でみんな動きます。自分の体で2回測るのが一番正確です。

よくある質問

運動前の一杯は麦茶でもいいですか?
はい。麦茶はカフェインゼロなので、水分補給としては水と同じ扱いで大丈夫です。緑茶やコーヒーもカウントはされますが、運動前の基本の一杯は水か麦茶がいちばん無難です。
運動後のビールはやっぱりだめですか?
楽しみ自体は否定しません。ただアルコールには利尿作用があり、汗で減った水分の回復には逆風です。先に水か麦茶を1〜2杯飲んで体を戻してから — 順番を守るだけでずいぶん違います。
経口補水液は運動のたびに飲むべきですか?
いいえ。ふだんの1時間程度の運動には塩分も糖分も過剰で、もったいない使い方です。何時間も大量に汗をかいたときや、熱中症が疑われるときのための道具として取っておいてください。